2006年 ボキューズ・ドール at サンス・エ・サヴール Bocuse d’Or Special

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2006年 ボキューズ・ドール at サンス・エ・サヴール Bocuse d’Or Special

私がたいへん贔屓にしているお店のひとつに、丸ビル35Fにある「サンス・エ・サヴール」 があるのはみなさまもご存知のことと思います。ワイン会もしばしば行ってきました。プライヴェートでも良く行くこの「サンス・エ・サヴール」の長谷川幸太郎シェフが、なんと「第11回ボキューズ・ドール国際料理コンクール」の日本代表になりました。

課題は、与えられた調理時間3時間のうちに鶏2羽を使って2人前(プラトー6人前盛りと皿盛り2人前)の料理を、付け合わせ3種類(自由)とともに完成させるというもの。今大会より、精神力やフランスという環境での適応力も審査の対象となり、審査員による競技中の質問もフランス語で行われるなど大きな変革があった。またリヨンでの本選会場の雰囲気に近づけるべく、調理ブースに取材プレスやカメラクルーなどが入り、衆人環境でのプレッシャーのあるなかでの戦いとなった。  ~ボキューズ・ドール・ジャポンより抜粋~

一次、二次予選を勝ち抜いて最終予選に残った6人のうち、長谷川シェフ以外は帝国をはじめとする全員ホテルのシェフ。しかもコンクール慣れしていらっしゃる。本選は3月9日に行われましたが、それに先立ち練習台と して(?)本選に臨むブレス鶏のディッシュを作ってもらった私はホント確信しましたヨ。絶対勝つ!

有言実行のシェフに敬意とお祝いの気持ちをこめて、このボキューズ・ドール日本代表を勝ち取ったメニューに私がワインをあわせるというVIVA 初の試みを行います。日の丸をしょって立つ長谷川料理長にエールをおくりましょう!

第1回ボキューズ・ドール国際料理コンクール開催

1983年、ボキューズ・ドール国際料理コンクールの母体となる「SIRHA/シラ国際外食産業見本市」の前身「食品産業見本市」が初めて開催される。ガストロノミーの街、フランス・リヨン。この美食の都で国際的なイベントの開催を望んだ人々の熱意で始まったこの見本市は、第1回から500出展社と5万人を超えるビジターに恵まれる。そしてポール・ボキューズが見本市の名誉会長に選ばれたのである。
1987年1月24日、このリヨンのイベントに盛り上がるプロ達に惹かれたポール・ボキューズは、この地での世界料理コンクールの開催を呼びかけた。「プロの間で開催される多くの料理コンクールがあるのに、公衆の目の前で繰り広げられるコンクールはない。調理ブースを作り、世界中の若いシェフ達に料理を競わせ、審査員達にはガストロノミー界のスターを集めよう。そして、全てを観客席の目の前で行うのだ。」これがボキューズ・ドール国際料理コンクールである。

初回からの注目度も高く、幕があがったときには多数の観客と450人ものジャーナリスト、20を超えるメディアがこのコンクールを見るために集まっていたのである。  ~ボキューズ・ドール・ジャポンより抜粋~

ご好評をいただき、昼夜のダブルヘッダーとあいなりました。最初にお料理ありき、のVIVAの初の試みとなったワイン会でしたが、マリアージュもなんとかキマってあたたかい午後の陽射しに包まれ皇居を見下ろしつつ、 楽しいひとときを過ごすことができました。
おいしいマリアージュが大好きな方達はもちろんのこと、フランス料理研究家、アカデミー・デゥ・ヴァン副校長、シェヴァリエ・デュ・タスト・ヴァンの称号をお持ちの方、そして帰国後は日本国産ワインコンクールで金メダル獲得&今年のジャパンワインカップ審査員を務める友人=川辺久之さんといった顔ぶれがそろいました。
そしてナパにいた頃とても仲良くしていたワインメーカー=川辺久之さんが、なんと自分で造ったワインを持ってきてくれたのです。通称ヒサくんは当時ナパにおける唯一の日本人ワインメーカーで、情熱をもって自分の仕事に取り組んでいました。彼の手による最後のヴィンテージとなった2001年は、一口飲んで正直絶句。「こんなワイン造れるようになったんだ…」 たいへん失礼ながら、グレイスファミリーと並んで出すのはどうかなー、なんて思っていたのですが全くヒケをとらず、というかこの時点での5年の経年変化を見事に昇華させた極上ワインでした。しっかり造ればこういうワインができるんだ…という素晴らしい例を、親しい日本人の友人が実証してみせてくれたことに心から素直に感動した一瞬です。ここで筆舌を尽くすより、合宿に持って行きたい銘柄のひとつ、といえばおわかりいただけるでしょうか。
全てのコースのお写真を掲載できないのは残念です。60℃でじっくり火を通し、絶妙なミディ アム・レアのラングスティーヌと春キャベツのあまやかさ&ヘレン・ターリーの手によるシャルドネー のマリアージュ…そして ボキューズ・ドール日本代表に選ばれし、栄えあるブレス鶏のパイ包み焼きとカレラ・ジェンセン。お料理の感想は、挨拶に出て来てくれた長谷川孝太郎シェフへの満場の喝采風景を思い浮かべながらご推察くださいますよう。実に素晴らしかった。VIVA KOTARO!

日時: 4月30日(日)正午12時~&午後6時~の2回
会場: Sens & Saveurs サンス・エ・サヴール
電話: 03-5220-2701
会費: 30,000円

ワインリスト

  • – Bollinger Champagne Special Cuvee
  • – 2002 James Henry by Helen Turley Chardonnay
  • – 2000 Mt. Eden Pinot Noir
  • – 1997 Calera Jensen Vineyard Pino Noir
  • – 2003 Grace Family Blank Vineyard Cabernet Sauvignon
  • – 2001 Silverado Hill Cellars Cabernet Sauvignon

MENU

  • – 小前菜 フレッシュグリーンピースのソルベ チョリソーのチップと添えて
  • – 前菜 ラングスティーヌの春キャベツ包み 空豆のほのかなミントの香りと共に
  • – 魚料理 天然活〆鱸のポワレ プティアーティチョークのラビオリ添え ソースコリアンダー
  • – 肉料理 ブレス鶏のパイ包み焼き『コータロースペシャル』
  • – フロマージュ
  • – デセール アールグレイティーのフォンダンとビターチョコレートのソルベ
  • – 珈琲、紅茶、ハーブティ

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