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渡辺ケイがお送りするカリフォルニアワイン情報

VIVA California

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★月例!ワイン会
Vol. 46 【 キスラーピノ垂直 at OREXIS  Kistler Pinot Noir Vertical at OREXIS

2007年第一回ワイン会で、お約束したことを実現させる日が決まりました。
新年ワイン会『 六本木ヒルズ グランドハイアットホテル内 フレンチ・キッチンの個室 』に、お年玉としてワインのサーヴをしに駆けつけてくれた春藤氏(当時は西麻布『ザ・ジョージアンクラブ』の名物マネージャー)が、12年間勤め上げた同店を円満退職、白金にて一国一城の主となりました。あちこちで評判になっているので、ご存知の読者も多いかと思います。折りしも「東京カレンダー」6月号のP.30に見開きで大きく掲載されています。

新年会の様子はこちらから↓
http://www.vivacalwine.com/tasting/index20070120.htm

“真の大人の欲求を満たす上質なるフレンチの注目店”←掲載されているタイトル負けしない 力のあるお店です。『OREXIS 』は、ギリシャ語で、「欲求」、ひいては「食欲」を意味する言葉として選んだという春藤さん。
詳細は東京カレンダーに譲りますが、とにかく気持ちよく過ごさせてくれることにかけては人語に落ちないレストランです。「こういうふうにしたかった」という理想を具現化したんだろうなー、と思わせる空間。 鮑とキャヴィアのカッペリーニが、バツグンにうまいのであります。シャンパーニュとあわせて前菜にグー!

落ち着きとあたたかみを併せ持つ(私には二律背反という離れ業に思える)このお店で、春藤さんがフレンドリーかつきちんとサーヴィスしてくれる食事は、時間の経過を忘れると共に、ワインの味わいをさらに昇華させてくれます。
早くもボルドーやシャンパーニュの当主自らお出ましの会も目白押し。過日、来日していたオーパスワンのディレクター達を案内した時に耳にしたセリフが、端的に物語っているかと思います。
「こういう店に、うちのワインを置いてもらいたいんだ。」

まぁ、いくら文章読んでも、行ってみないとわからない。体験していただきたいという思いと、開店祝いの気持ちをこめてあたためていた企画を、このOREXIS で実現させたいと思います。とりあえずキスラーピノ・ノワール Sonoma Coast 垂直。お料理もピノにあわせた特別構成でまいります。

1月のワイン会では、思わず会話がとまってしまったほどウマかった97年を飲んだ時、「ピノの垂直、そろそろやってもいいかも」と思いました。この頃のヴィンテージは、アメリカがちょうどバブル景気に沸いている時で、かなりプレミアを出して苦労しながら集めたものなので、思いいれもひとしお。’95ヴィンテージの生産量はわずか 6,192本(516ケース)です。それから大切にセラーで熟成させてきました。さぁいったい、どんなふうに成長していることでしょう。

【↓ キスラー ケイの突撃取材リポートはこちらから ↓】
http://www.vivacalwine.com/report2005/index05.htm

日時: 2007年6月30日(土)午後6時〜
会場:【オレキス OREXIS
住所: 〒108-0072 東京都港区白金2-3-3 カームコート白金高輪1F
電話: 03-5918-8311
アクセス:地下鉄 東京メトロ 南北線 / 都営三田線 白金高輪駅 徒歩3分
WEB:  http://www.orexis.co.jp
会費: 40,000円

● ワインリスト
- Welcome Champagne DUETZ Classic Brut
- Champagne De Sousa & Fils Cuvee des Caudalies Grand Cru Rose
- 1995 Kistler Sonoma Coast Pinot Noir
- 1996 Kistler Sonoma Coast Pinot Noir
- 1997 Kistler Sonoma Coast Pinot Noir
- 1999 Kistler Sonoma Coast Pinot Noir
- 2002 Kistler Sonoma Coast Pinot Noir


●メニュー
- 白アスパラガス ブラマンジェ トマトクーリー
- 鮑とキャビアのカッペリーニ 大盛り
- いさきの赤ワインソース 牛骨髄のせ
- 鴨のロティ ソースサンチュベール&夏トリュフ
- チーズ ロックフォールとエポワス
- チョコレートムース ラズベリーソース

ちょこっとリポート

フレンチにたとえると○○。このたとえが全くできないのがキスラー、だと私は思っています。それ以外の何モノでもない唯一無二のピノ・ノワール。そうこれこそが、ザ・キスラーなのであります。

垂直を比較してみて、あらためて感じました。若い頃は花の香りがするのに年月を経て熟成してくるとけもの臭を感じたり、高かった酸が落ち着きまろやかになったり、という一般的な変化をみせない非常なる個性の持ち主であるキスラーピノは、「神の雫」風に言うならば、湖畔にに深紫紺のすみれが咲く、静かに冷たい湖にたたずんでいるようです。まるで深いみなぞこに引きこまれていきそうな錯覚にとらわれます。リーデルのブルゴーニュグラスを用いて、あまくなりすぎない唯一のカリフォルニアン・ピノではなかろうか。もちろんヴィンテージごとの個性というのはございます。↓

2002:スティーヴ・キスラーが好むあわい=ヴァイオレットとあまずっぱいラズベリー香がからみあい、この垂直の中にあって唯一華やぎを持つ。しかしこの印象は、当然のことながら年月とともに陰をひそめ、キスラーの真骨頂である下記に代表されるようなものとなる(だろう)。

1999:サーヴの順番が、上記の’02と並んでいたせいもあってか、重厚なる馴染みのキスラー、という味わい。いつにかわらぬ懐かしい顔に出会ったような感覚にとらわれ、濃紫の花、冷たさ、深み、控えた美。そんな単語が脳裏を瞬時によぎる。  

1997:抑えを利かせた深遠な味わいが突出。「冷たく沈んだ」というとネガティヴに聞こえがちだが、日本で使われる「クール」とは異なる意味合いを持たせたいところ。ミント香がそんなにするわけではないが、あえてミンティというとわかりやすいだろうか。追い求めてふりむかせたいボディと香り。

1996:落ち着いた印象のワインが熟成とともに花開きあまやかになる時期があるとすれば、まさにそのピンポイントに来たかのような味わい。ノーズも含め、一番"カリフォルニア"らしい顔をのぞかせ、一番人気に。 

1995:生産量わずか6,192本の入手困難を極めるこのヴィンテージは、今回ただひとつエステル香を感じる。ために「まるでDRCのようだ」と評した人も。酸、タンニンといったファクターを分解して理解するより、全体構造をとらえた時のバランスそして完成度は群を抜く。


人気投票の「一番好き」では、「まるさ、まろやかさ、バランス、華やかさ」といった感想が多く【96】がダントツトップ。「二番目に好き」を加えた得票数では、「輪郭がくっきりした凝縮感」で、【95】 &「引き締まった熟成感」の意見が出た【97】が同点獲得。最終的には【95】と【96】が並ぶ結果となりました。


フレンチ業界で話題をさらった【OREXIS】は、期待通りのパフォーマンスで、参会者のみなさんをシアワセな気持ちにしてくれました。ブルゴーニュグラスが55個ずらりと並ぶ様は壮観だったし、春藤さんをはじめとするスタッフのフレンドリーかつぴしっとした応対に加え、料理の構成をしっかり組み立ててくれたことが、キスラー垂直に集中できる環境を作ったと思います。

イサキには酸味の高いワインをふんだんに使ったソースを、鴨には「サンチュベール」→聖チュベールというソースが用意されていました。このセイント・チュベールは猟の神様。ソース名の由来は、狩猟の獲物をすぐに赤ワインにざぶんとつけていたことから、とのこと。
これからもちょくちょく、ここでやりたいなー。

概観


店内(実際はもっとダークな雰囲気)


鴨のロティ ソース サンチュヴェールと夏トリュフ


本日のラインナップ


いずれのヴィンテージもウマイのぅ


そうそう♪比較しなくてもよろしくてよ

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