☆ちょこっとリポート
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都会の摩天楼を見下ろすフロアでいただく、極上ワインと料理長渾身の特別料理のなんと美味だったことか。
こんな大きいの見たことない!というサイズの白トリュフをプレゼンしてもらった時点で生つばゴクン。
チーズのラヴィオリが入ったミネストローネの上に、これでもかというほどの量の白トリュフを目の前で
すりおろしてくれたうえ、香りを楽しめるようにと空調までとめてしまうサーヴィス精神はあっぱれ。
臭みのかけらもない仔羊は、ローストした部分とスペアリブのように骨までしゃぶらせてくれるパーツに
わけてあって二度美味しい。シメにまで白トリュフのクリームブリュレが出てきて実に考えられたメニュー
構成でありました。
宴もたけなわになった頃、東京ディズニーランドの花火があがり、「おぉー!」と歓声とともに
グラスを持ちつつ花火観賞までできたというおまけつき。次の機会は、少人数でやってみたいな♪
【2005 アリエッタ オン・ザ・ホワイト・キース】
もちろん寝かせてあげたらさらに馴染んで向上するのは言わずもがな、でございますが、今飲んでもめちゃ
くちゃ美味しい!完全無欠の私好みのあじわいでした。フルーツ自体の質がよいこととセミヨンの配合が
相乗効果を出しており、カリフォルニアのソーヴィニヨン・ブランに多い舌にくどく残りがちな甘さが全く
ない。しかし口中に広がるフルーツのあまやかなフレーヴァーが、うっとりさせてくれます。この妖しいほど
の二律背反は、私が愛してやまない『マヤ』に共通します。あぁもっと飲みたい!とワイン会で思ったのは
久しぶりのことでした。
【2004 キスラー デュレル】
近年まれにみる、酸の高さと清冽なミネラル感に支えられ、心をうつ昔ながらのベストヴィンテージの
ブルゴーニュを彷彿させます。ふくよかな中にも、みずみずしくすっきり&輪郭のくっきりした清冽さ。
今まで「清冽」という言葉を安易に使いすぎたかなーと思わせるほど、果実そのものよりも土壌をより反映
させたヴィンテージとなっています。これまで飽きるほどキスラーを飲み倒してきた私が初めて経験する味わい。
それもそのはず、収穫時のpHがこんなに低いのは、なんと20年ぶりだそうな。pHが低いとマロラクティック
発酵が停滞しがちになるから、とっても苦労するわけです。2004年もマロラクティックが終了したのは年を
越して春になりました。収穫は通常より2週間も早い8月の最終週だったので、非常に手のかかる子達だった
ということになります。スティーヴ・キスラー、マーク・ビクスラーともに声を揃えて言ったセリフ=
「こういうワインこそが、人の心をつかんで離さないものなんだ」。ブラインドで出されたら、私でさえ
すぐにはわからないだろう…というほど、違う顔を見せてくれる2004年のヴィンテージです。
【2004 アントヒル ピノ・ノワール】最初の2銘柄で「白だけで十分幸せ」状態になった次に控えるは、これまた近年まれにみるヒットのピノ・
ノワール 。「アリの丘」の名のとおり、力持ちのアリさんが一粒の葡萄を運ぶ姿をエチケットに描いた
このボトルは、酸と果実味のバランスが比類なきほど素晴らしく、私のパレットにパンッとはまりました。
気候に恵まれるカリフォルニアのピノにありがちな、ややもすると灼けてしまったような果実のあまさを微塵も感じさせず、2004というヴィンテージとは思えないほどのなめらかさで完全にノックアウトでした。
アンダーソン・ヴァレーよりも高い標高に位置する畑で、ポマールクローンを使った樹齢20年のヴァインは、
砂&ローム質のやせた土壌で強風にさらされながら、けなげにサヴァイヴァル・モードで頑張ってきました。
収量もこれでもか、というほどおさえられた結果がこれです。2004年のソノマは、ピノやシャルドネーに
とって、たいへん恵まれた年になりましたが、やはり極限までの努力をしたワイナリーたちの繰り出す
至宝のしずくは傑出して素晴らしい。ウイリアム・セリェムで共に働いてきたトリオ、GOOD JOB!でござい
ます。でも123ケースしか造ってないから、今から追加で入手するのは不可能…残念!!
【2004 ルヴァイヤサン】(※THの発音なのでカナでは一応「サ」にしておきます)
アンディ・エリクソンの人柄が偲ばれる彼のPB。どうしてもっと買っておかなかったのーっ!
後悔先にたたず。
絹のようなテクスチャーが舌の上をころがり、優美さこのうえなし。これはコスト
パフォーマンスを差し引いても、スクリーミング・イーグルより、こちらに軍配があがるかなーと。
ヴァニラやプラム、びゃくだんの香りがノーズをくすぐり、柔らかさと質のよいタンニンが口中いっぱいに
広がります。アンディ・エリクソンが、あちこちのワイナリーからひっぱりだこだということが、このワイン
を飲めば納得できる一本です。これまた生産量240ケースなので難しくはありますが、これからも定期的に
サーヴできるよう頑張ろう、と心に決めた銘柄でした。
【2003 ファビア セロ・サー】
何故クームスヴィルの畑が近年注目を浴びているのでしょう?ナパの東にあるヒルサイドのこの一帯は、
比較的隠れた存在でした。しかし。先見の明がある実力者はとっくの昔にツバつけているんです。
コングスガード、スタッグス・リープ・セラーズのアルカディア、オーガスト・ブリッグスなどをはじめ、
優良ワインメーカーたちがフルーツを育ててきていました。
水はけのよい火山灰土壌に加え、サンフランシスコ湾からのクールブリーズが吹きあげ、およそ理想的な
環境がそろっているわけであります。幸運にも樹齢25年を数えるフランを見つけたエリクソン&ファビア夫妻は、
1エーカー分のフルーツをわけてもらう算段をとり、完成させたのがこのワイン。22ヶ月の樽熟成を経て、
アンファイン、アンフィルターでボトリングしてあります。完熟チェリーやなめし皮、びゃくだんの香りが、
工程の仕事を物語っています。
この後、参会者がお持ちくださった激レア「2002 メーラス」や「1994 ジュゼッペ・クインタレッリのアル
ツェーロ」も堪能させていただきました。はたして、こういうワインを しらっと持ってきてくれてよいので
あろうか。VIVA ファンは本当に太っ腹でござります。
【MERUS】の取材記事は、こちらから ↓
http://www.vivacalwine.com/report2005/index07.htm
【ジュゼッペ・クインタレッリ アルツェーロ】の凄さはここでお勉強しました ↓
http://item.rakuten.co.jp/wine/582643/
今回は(も!)、ウルサい カリフォルニア通をうならせ続けました。雨後の竹の子のように出現する
おびただしい数のワイナリーですが、吟味すれば、天にものぼる気持ちにさせてくれる銘柄にめぐりあえる
のだということを体験した会となり、個人的にも本当に幸せなひとときでした。