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自家用ジェット機やファーストクラスのフライトで、かけつける「ゲスト」達が4日間で達成した地元施設への寄付金額は、7億4千万円。毎年6月第一週に開催される、このワインオークションは、何もかもが桁外れのスケールであります。
ライヴ・オークション前夜に待ち受ける華麗なガラ・ディナーも、ゲストたちの期待を背負うステージ。今年の栄えある総料理長に選ばれしは、NYに君臨する「ル・サーク」(Le
Cirque)のシリオ・マッチオーニ氏。テーマと同じ名前のレストランとは、粋なはからいです。「N.Y.のお店」から総料理長を招くことに、意義が、あったのだと思います。
各ワイナリーから、3リッターのボトルが寄贈され、オーナー自ら抱きかかえて、ディナー会場に華やかに入場とあいなります。まぁ、今年はテーマを意識してヴィントナーズもゲストも、仮面舞踏会さながらのいつにも益して華麗なる装い。みなさんのマスクは、マスカレードのような立派なもの。カール・ロウレンスのマイクも、フロリダから来たゲストもサイトで必見です。ドレスアップした私が、縁日の屋台で売っているような、ピカチュウの面をかむっていたら、絶対ウケて注目の的だっただろうなー(笑)。米国でも「ポケモン」は知らない人はいないというほどの大人気。ちと準備が足りませんでした…。

☆ カール・ロウレンス ワインメーカー
マイクと恋人 ☆ |

☆ フロリダから来たゲスト ☆ |

☆ サンフランシスコ・49rs監督
スティーヴ・マリウッチに
ヴィントナーズも騒然 ☆ |
そしてメイン・イヴェントのライヴ・オークション当日、テイクオフ前の腹ごしらえは重要です。「Pride
of Napa Valley」と名づけられた、芝生の緑がまぶしい米国屈指の高級リゾート「メドウウッド」内に、ところ狭しと並んだ縁日の屋台さながらの出店で、カジュアルランチとしゃれこむのです。おなじみトーマス・ケラー率いるフレンチ・ランドリーを筆頭に、ドン・ジョヴァンニ、ピノ・ブラン、マーティニ・ハウス、ルー、ZUZUなど、ナパ屈指のレストラン群が、ズラリと並ぶ。全米No.1と目されるトーマス自ら、シングネチャー・オードヴルであるサーモン・タルタルを、ゲストに手渡すさまは、ほかでは、けしてみることのできない光景でしょう。緑が反射する芝生にたたずみ、トレイで運ばれてくるシャンパングラスを受け取りながら、のんびり長い列を作り、思い思いの看板料理に舌鼓をうつ。決戦へ向けて心の準備をするゲストたちの表情も上気しています。
長きにわたりチャリティの精神が根付いている米国では、節税対策もかねて、各州から大富豪達が「人助けのためのワイン獲得」に奮い立ちます。慈愛と歓喜そして熱狂の6時間、さらなる別世界への扉が開かれる瞬間が近づいてくる…。今年のロット数は140。人々の好奇心と期待が頂点に達する、緊迫した雰囲気の中に、形容しがたい空気が流れ、各々のワイナリーからオークションのために、しつらえた様々なワインが会場に届けられ、落札の瞬間を待つのです。今年は、星条旗や自由の女神などをモチーフにした特製ボトルが目立ちます。

☆ オーベルジュ・ド・ソレイユ
シェフ&マネージャー☆ |

☆シグネチャー・ディッシュを手渡すフレンチ・ランドリーのケラー☆ |

☆ ランチタイムのスタッフは大忙し! ☆ |
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今回で3度目を数える、ビバ!のオークションリポート。初期の頃からの読者には、記憶の隅にあるかもしれないハーラン・エステートの史上最高値の快挙。そう、一昨年は、わずか10本の垂直マグナムに8,000万円の値がついたのです。今年は設立初年度からのマグナム垂直シリーズ9本セットです。落札時の模様は『ヴィノテーク』に詳しいので、ここでは割愛しますが、お見せしましょう!ルイジアナから来た石油王、アダムス夫妻のご尊顔。前回落札した10本のマグナムのワインは、すべて友人達と一緒に飲み干したという、豪快な夫妻。今年も見事に落札したこの9本は、いったいいつ抜栓するのでしょうか。
今では各国のメディアから、取材が殺到する恒例イヴェントに、成長したナパ・オークション。始まりは1981年。発起人は、カリフォルニアワインの王として君臨するロバート・モンダヴィでした。掲げられたミッションは、今も変わることなく受け継がれています。
1) 地元施設への寄付金を募ること
2) NVVA(ナパヴァレー生産者)によるコミュニティへの貢献
3) カリフォルニアワインのプロモーションの3つのテーマ
バレルオークションは、フランスの「プリムール」にならったといいます。ライヴ、バレル、プライヴェート・ドナー、そしてアート・オークション。会場にあるすべてのオブジェとワインは、オークションの対象になります。こうして集まった寄附金は、累積48億円。20余年にわたり、地元の病院をはじめ、さまざまな施設に贈られてきたのです。寄付金は免税になるという、米国の税制も相乗効果を担い、節税対策を兼ねながら「お気に入りのワインを楽しむこと」と「人助けができること」が両立できるこのイヴェントは、今年もたくさんの人々を支援することができたのです。政府からの限られた割り当て予算に頼ることなく、自助努力で地元に貢献、カリフォルニアワインのプロモーションを図ることに成功した、偉大なるワインの産地ナパです。
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