| ひとわたりセレモニー色の強い開会式がすむと、さぁ、お待ちかね!
いよいよ愛と歓喜そして熱狂の6時間、さらなる別世界への扉が開かれる瞬間が
やってきます。今年のロット数は140。
前号で詳しくご紹介した名物オークショニエー、フリッツ・ハットンが
ステージに登がるやいなや、いきなり上がるボルテージ。
今年はNVVA(ナパ・ヴァレー・ヴィントナーズ・アソシエーション)考えました、
しょっぱなからの盛り上げ方。ダシモノはワインだけじゃないのよ、これが。
●ロットNo.1:『 Best Table in the House 』 ← すごいタイトル!
落札者とその友人7人のための『 VIP 特別扱い@オークション会場、
フレンチランドリーでのディナー&送迎、オリジナル・テーブルウエア、
マグナムボトル7本+3リッターのエッチングボトル1本 セット』
***突然ですがイングリッシュレッスン:「VIP」を「ヴィップ」と発音するのは
間違い。「ヴイ・アイ・ピー」が英語圏での正しい発音です。覚えておくと便利!
栄えあるロット番号1番の落札者は、ファンファーレとともにステージ真前の
テーブルに案内されて、NVVAに加盟している どのワイナリーの銘柄でも
飲み放題。しかもオーナー自らグラスに注ぎに来てくれるのです。
センターテーブルには、ランチが盛られたマルグリット・モンダヴィ手描きの
お皿が用意されていて、食べ終わった後は各人お土産として持ち帰れます。
しかもこれだけではありませんゾ。オークション終了後には「1947年製造の
パッカード・コンヴァーチブル・リムジン」がお迎え、行く先は今夜のディナーを
いただくフレンチランドリーの個室。(オークション後、ガーデンに用意された
ものをゲスト全員でいただくのが通常のスケジュール)
トーマス・ケラーの織り成す特別メニュー、それぞれのディッシュとベストマリアー
ジュのワインが供され、思い出のしめくくりには、タイトルにあるようにマグナム
ボトル7本+ダブルマグナム(3リッター)のエッチングされたボトル1本が
手渡されるという…。(銘柄は落札者のみぞ知る)
これは遊び心をくすぐるオイシイ出し物、いきなり $22,000 也!
拍手喝采、口笛・指笛の嵐。大音響のファンファーレ&音楽と一緒に祝いの舞の
パフォーマンス行進をするお祝い軍団が、笛やラッパ、太鼓を陽気に鳴らしながら、
そして水鉄砲で歓喜の攻撃をしながら?シャンパン片手に馳せ参じます。
実行委員長のマルグリット&ロバート・モンダヴィ夫妻もかけつけ、ビッグ・ハグ!

- かけつけるお祝い軍団 -
- シャンパン一気飲み!落札者 -
最初が盛り上がると、雪崩のように次ぐ次と高値がついて!…とはいかず、
初期のロットはなかなか高値がつかないのが常。
そのジンクスをブレイクしたのがこれ↓
●ロットNo.10:オーパスワン
初リリースヴィンテージ、79年〜98年までの20年間分、すべてダブルマグナム。
この20本、MONDAVI と ROTHCHILD ご両人のプライヴェートセラーから
運ばれてきました。ボブおじさま、今年は実行委員長の名にかけて、誰にも真似の
できないであろう大盤振る舞い!20世紀ヴィンテージのリリースを祝い、
10組のカップル20人をご招待。オーパスワンのワイナリーを舞台に上述の
20ヴィンテージ垂直テイスティング、GALAディナー、そしてお約束のダンスパーティ
が、繰り広げられる2泊3日の夢の休日です。移動はすべてリムジン、テイスティング
の席ではふたりのワインメーカー、ティム・モンダヴィ&フランスからその日のため
に かけつけるパトリック・レオンによる解説つき、そしてダンスで疲れた体を
休めるベッドは、ナパ髄一の超高級リゾート、オーベルジュ・ド・ソレイユの
「キングクラスルーム」に用意されています。
もちろんホストはオーパスワンのパートナーご両人。
このロットは、アナウンスされた瞬間、会場が異様に盛り上がりました。
グラスをフォークではじく音、指笛、掛け声、「場内騒然」とはまさにこのこと。
オークショニエーの声さえ、かき消されがちな歓声の中、みるみる吊り上る入札額。
ついに$100,000の声を聞き、それでも止まらないゲスト達のパドル総挙げ状態。
上がるパドルの数もラストまで案外へらず、ついに$160,000…そして$200,000を
越えた時点で足を踏み鳴らす人、踊りだす人続出。この紳士淑女の集まりが、
ロックコンサートのオーディエンスにも負けないくらい騒ぎ立てる光景はちょっと
異様です(笑)。
ついに$220,000(2,700万円)に到達、これが落札価格とあいなりました。
落札者=イリノイ在住のクーン氏は、ナパに「ピラーロック・ヴィンヤード」という
銘柄を持つワイナリーのオーナーでもあります。
●ロットNo.33:デーヴィッド・アーサー エレヴェーション 1147
今回、私を一番シアワセ(不幸かも)にしてくれたロットでございます。 覚えてますか?Vol.63「マリちゃんのツアー感想文」に出てきた私の 大好きなワインメーカー、愛犬たちをトラックで散歩させてる おおらかな デーヴィッド。スペクテーター誌から99ポイントを献上された時、168本の 「買わせてメッセージ」が残っていた逸話を持つワイナリーのオーナーです。 あ、前号では写真つきでご紹介しましたね。(見そびれた方はこちら)
90年代のベストヴィンテージ、99ポイントの「CS エレヴェーション1147」
ダブルマグナム3本セット。これにあの眺望の素晴らしいワイナリー
(オーパスワンやダラ・ヴァレをはるか眼下に見下ろしナパ・ヴァレーを
一望できる標高=Elevation 1147フィートに位置する蔵で、ワインの名前は
ここから由来しています)で、デーヴィッド達と陽気にバーベキューディナー。
招待人数は12人!←これがダシモノでございました。
12人かぁ…お客さんや友人を招待して楽しむには、いい数字。しかも
ビバ!のメルマガで、ワインはもとより その眺望を大絶賛する場所!
友情の印に落札して、みんなを招待したら楽しそうだし、デーヴィッドも
喜んでくれるに違いない!よーし決まった、これを落とそう!
予算は$30,000。結構はりこんでるでしょー。
$5,000,、$6,000、$7,000 …$10,000超えてもまだ余裕の私達。
なにせ、こちらのバジェットは$30,000ですもの。 $16,000、 $18,000、
$20,000…ふむ、みなさん結構がんばるじゃない…そろそろかなー
$24,000、$26,000、 $28,000、 $30,000!えー、ここで止まって!
お願い、みんなパドルをさげてー!!!おろしてちょーだい!
…私の願いは聞き届けられるはずもなく、さらに上昇を続ける入札価格。
$33,000…$50,000、$70,000、$80,000、$90,000…ウソでしょう?!
ついに$100,000の声を聞き、立派な殿堂入り!そして…
なんと落札価格は$110,000!!
やったね、デーヴィッドおめでとう!
おのれぇ、またしても…フリッツ・ハットン…!お見事な腕と技。
いえいえ、ハットンの力だけではないんだけれど、それだけワインが高く評価された
という揺るぎない事実があるわけだけれど…それにしても$110,000とは。
私達の夢は、あえなくゴーン…(←GONE…)

D.アーサーをビッドするケイ
「高値で落札された&日本で知名度の高い」主なロットご紹介しましょう。
左から順にロットナンバー、銘柄、ボトルサイズ名、年号、本数、落札価格
● No.28 ニーバウム・コッポラ ルビコン インペリアル(6リッター)1997
1本:$30,000
インペリアルはダブルマグナムの倍、普通サイズのボトル8本分。
● No.29 コルギン・セラース CSハームラム・ヴィンヤード
ダブルマグナム1995:$150,000(1800万円)
● No.54 スクリーミングイーグル CS 1992〜1999までのダブルマグナム
垂直8本: $650,000( 約8,000万円!!)
今オークション最高値&史上二番目の記録を保持、堂々女王の風格を
見せつけ、「ワイン造りの女神」の異名を持つこの蔵のワインメーカー、ハイジ・バレットも落札者のもとにかけつけました。
TVやワイン雑誌のカメラクルーが殺到した瞬間です。
● No.67 リヴィングストンCS ダブルマグナム1984 1本:$50,000
たった1本のワインに$50,000…鬼才ワインメーカー、コングスガードの実力強し
● No.77 ハイツワインセラーズ マーサズ・ヴィンヤード 1970〜1996
レギュラーボトル23年分垂直: $100,000
● No.79 オークヴィル ワイングロウワース Oakville Winegrowers
ディナー6名様ご招待
&オークヴィル地区に位置するワイナリーのマグナムボトル24本:$110,000
この顔ぶれはスゴイ!ダラ・ヴァレ、ハーランエステート、ジョセフ・フェルプス、オークフォード、オーパスワン、パラダイム、スクリーミングイーグル、ショウケット…みんなの憧れ、錚々たる24もの蔵のワインが一度に手中におさまるだけでなく、グロス・ヴィンヤードを会場にして、マルグリット&ロバート・モンダヴィ夫妻がホストするディナーを満喫するというもの。一堂に会したワインたちは『 What's New 』でご覧いただけます。

オークヴィル・ドリーム
● No.85 ハーランエステート サルマナザール(9リッター)1997 1本
レギュラーサイズ12本分に該当。レザーケースつき: $160,000
● No.99 ダラ・ヴァレ マヤ ネブシャネザール(15リッター)1997 1本
レギュラーサイズ20本分に該当&レギュラーサイズ6本:$220,000
シリーズの始めにもお伝えしたように、畑の植え替えのため、15リッターというビッグサイズでの寄付は最後になるマヤ。ロットNo.99終了時点で、集まった寄付金は$5ミリオンに達しました。
去年はラ・ホタを落とした私達、今年は欲しいものはすべて予算オーヴァーの
高値でさらわれてしまいました。…ため息ばかりついてもいられないし、
おいしいワインが飲めるディナーに行こうっと。
毎年のことですが、置いてあるワインで、どこのテーブルにつくか決めるのは
常連の常識(?)。どこがいいかなー。
オークフォードやスタッグスリープのFAYがあるテーブルを発見!
席に座るとなにやら見覚えのあるカップルが隣に…。
ケ「あ、エレン!」
エ「まぁ、ケイじゃないの!」
そう スポッツウッドのランチで同じテーブルだった親日家のご夫妻でした。
(秋保温泉いは5回も行ったそうな。選ぶ場所がちょっとツウですね)
エ「ねぇ、これ見てぇ、ケイ」
ケ「?」
指先が示す胸元を見るとハート型のダイヤのネックレス。
ケ「!!!オーマイゴッド!」 ピンときましたよ、私は。
これ、No.112 ハートウェル・ヴィンヤードが出した1997カベルネ6リッターボトルの
おまけについてた(おまけと、呼んでいいのかわからないけれど)2.5カラットの
ダイヤモンドのペンダントではないか!
「私、ぜんぜん知らなかったんだけど、ダーリンが落としてくれていたの」
その場にいないと雰囲気が上手く伝わらないけれど、まったく自慢気に聞こえず
嫌味にならず、軽やかに笑うエレンは可愛かった。
こういう屈託のなさを優美と呼ぶのでしょうね。
ケ「優しいハズバンドを持って幸せね」
エ「ええ。私もいい男と結婚したと思うわ。ねぇ、ハニー」
にっこり微笑み、そっと彼の手に自分の指先をそえるエレン。
おぉ、そうか。「ハニー」って相手を呼ぶのに、これほど似合いの場面は
みつからなさそう。私もめぐり合うなら、こういう殿方と結ばれなくちゃね!(笑)
去年のトップビッダー上位ふたりが不参加。これはイタイ。
ルイジアナの石油王(産まれてくる孫が心配でオークションどころではない)と
超優良ハイテク企業「CISCO」で大金を手にしたチェイス・ベリー氏。
チェイスおじさまとは、仲良くグレイスファミリーの収穫をした仲です。
(Vol.26 グレイスファミリーの収穫リポート参照)
「?」の方のためにちょっとだけ引用しましょう。↓
『以前、リポートしたナパ最大のチャリティ・オークションで一躍、時の人と
なった御仁です。グレイスファミリーは言うにおよばず、たった1本の
スクリーミング・イーグルを5500万円で落とし、アロウホも3000万円で落札。
セントヘレナ・ワインセンターで特別セラーに保管されているお宝ワインを
瞬きひとつせず買い占めて行っただけではあきたらず?ディックが設立した
グレイスファミリー基金にポンと1000万円を寄付していった、あのチェイス!
連日、TVや新聞でいやというほど報道されていたビリオネラー』
というくだりのおじさま、現在はパリ在住。楽しく暮らしているのか欠席でした。
その上 米国の経済状況を映し出すように、ドットコム・リッチが姿を消し、
景気動向に翳りを落としていることは否めません。
寄付金の額は、史上空前の11億7千万円($9.8ミリオン)が集まった昨年と
比較すると当然下がりました。
とは言え、プライヴェートドナー(個人が自分のコレクションを寄付してくれた
ロット)、バレルオークション、アートオークションすべてのロットを合わせ、
9億円($7.6ミリオン)!
やはり桁ハズレの世界最大規模のチャリティ・イヴェントにかわりはありません。
今年もたくさんの「本当に支援を必要としている人達」をサポートすることが
できるはずです。
偉大なり、ワインのオーラとアメリカ人のチャリティ精神&米国の税制。
VIVA!Napa Valley Auction !!
さぁ、ここで嬉しいビッグニュース!
来年、このオークションに参加してみたい人に朗報(いるかなー?)
申し込むだけでも容易ではないこの豪華イヴェント、ビバ!がお手伝いします。
おふたりぐらいでしたら、なんとかなると思います。
来年、申し込み時期が近づいてきたら、アナウンスして募集しますから
お小遣いためておいてくださいね。
↓【ご注意】↓
* 渡辺ケイ&ビバ!スタッフと一緒に行動しなければいけない特典つき(笑)
* ご招待ではありませんから、費用はご自分の負担となります。
* カップル$2,500也の4日間イヴェントパスには、航空券、宿泊費、交通費など
は一切含まれておりません。それなりの出費の覚悟が必要です。
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