ナパヴァレー・カレッジ ボトリング騒動の巻

What's New! Vol.25

ユカリ 「他のお店、ボジョレーヌーヴォーとか特集してるよ!ビバ!もやらなくちゃ、のり遅れるんじゃあ…」
ケイ  「……。教育がまだまだたりない(涙)!あれはフレンチ。うちは何?今日は私と一緒にボトリングにいらっしゃいッ!」

こうして9月30日、ナパヴァレー・カレッジで去年、私達が造ったシャルドネーの ボトリングをするため、弟子のユカリ嬢を連れていざ、出陣。 なつかしいクラスメートと再会を喜び、抱き合う時間もそこそこに作業は始まります。

ちょっと復習すると、私達のインストラクターは、あのパーカーが初めて満点を 献上したカリフォルニアワイナリー「グロス」のワインメーカー、マイケルです。 当然、使うボトルもコルクもグロスからの調達品。「これ、スペクテーターに 出してみようか、『今年のグロスです』って(笑)」と誰かが提案。 「やめてくれよ、62点とかついたら、売上にひびくぜ」と苦笑いのマイケル。 でも、マイケルの好きなシャンパン用の「プリ・デ・ムース」酵母を使って、 きちんと仕上げたんだから、悪くないけどなぁ。「ビバ!のオークションに 出してみる?」すかさず「入札なかったら、みっともないからやめてください」 あれ。

なにしろ、授業の一環ですから、30年前くらいの古式ゆかしい?方法で コトは進んでいきます。 まず、樽から大きなバケツ(のようなもの)にワインを移し、そこに長ーい チューブをさしいれます。外に出ているほうのチューブの端を口に入れて吸い込み、 (この行為をサイフォンするという)ワインがあがってきたところで、すかさずボトル の中に移しかえる、わけですが…。マイケルは華麗にお手本見せてくれたけど そう簡単にできないのが、現実です。特別参加させてもらった、私の愛弟子ユカリ嬢は クラスをとったわけでもないので、それは悲惨なことに…。加減がわかるはずもなく ボトルに入る量より床にこぼすほうが、よっぽど多くて、(私が去年、こぼした インシグニア・ブレンドの比じゃない!)

↓ちなみに去年インシグニアに何が起きたか知りたい方は こちらへどうぞ↓

苦労して造ったワインが、あまりにも不憫で、私も声をはりあげます。 「あ〜、もったいない…ダメっ、あなたはもうクビッ!」ユカリ嬢を後ろにさげて、私の番。 初めてとはいえ、やっぱり私が、手本を示しておくべきだった。 口に含んだチューブからほんの少し、やさしく息をすいこむように…、 「そっと吸いこんだじゃない!?」チュ-ブの先をボトルに入れる間もないほど ものすごい勢いで逆流してくるワインが口の中に容赦なく流れ込んできます。 もう海でおぼれた時、水をガブガブ飲んでしまうような、あんな感じ。 吐き出す余裕すらないまま、まだまだカタいシャルドネーを飲み込み、むせ返り、 そうこうするうち、ボトルはあっという間に一杯になり、溢れ出し…。 ボトルが満たされてきたら、バケツの中のワインと同じ高さに持ち上げ、 流入する速度をゆるめる…頭ではわかってるけど見るとやるとじゃ大違いです。 これ以上できないほど、むせ返り涙目で悪戦苦闘する私にサササーッとすりよる影。

ユ 「ケイさんもクビ?」
ケ 「そうかもしれない…」

スタッグスリープで働くコレットは、さすがに私達より手馴れた感じでした…。 「大丈夫よ、明日うちで手伝ってくれるんなら、こんなことイヤというほど やらせてあげる。でもCASK23には近づかないでもらおうかな(笑)」

とにかく素人が瓶詰めしているわけですから、ボトルの中のワインの量も 一定するはずありません。少なすぎるボトルにはビーカーに入れておいた ワインをつぎたし、多すぎるものは別のビーカーにあけていきます。

ワインが満たされるそばから、コルキングもどんどん進みます。 鼻歌まじりに「力」なんて、これっぽっちも要らないような感じで作業をこなすケント。 彼はベリンジャーでセラーワークをしているらしく、こんなことは 初めてのはずなのに何故か、上手。 「私もやりたい」 「OK」 …これもやっぱり、結構パワーいるんだよな〜。彼は椅子に座ってキュッ、キュッ やっていたけど、女性陣は立ち上がり、手動のコルキングマシンに片足をかけ、 渾身の力をこめてガッチャンってやらないと、きちんとコルクが入っていきません。

ワイン造りは、どのステージでも重労働なんですね。 「生産量の少なさ」でいえば、カルトワインも顔負けの、わずか1バレル。 これってたったの60ガロン、25ケース分しかできない数量です。 やっぱり秋のオフ会、11月14日(火) 「ゲットは至難!超極少量生産ワイナリーシリーズ」に持っていこうかな(笑)

ユ 「お客様の入りが悪くなるから却下!」 カ〜ン…。